サルシカ隊がいく 第86回 「伊賀で昭和ノスタルジーに浸る」

投稿日: 2009年11月10日(火)11:45

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11月6日の金曜日。
サルシカ隊長のワタクシと妻M子は伊賀に出かけたのだ。
ワタクシの誕生日だったので、子供が学校にいっている隙にゆっくり食事でもしようということになったのである。

思いきりプライベートなお出かけであったのだが、そのお店の周辺は、昔ながらの街並みを残すステキな雰囲気で、なおかつ昭和の匂いを濃厚に漂わせるお店を発見!

そしてそして!
ワタクシが三重にUターンして以来、ずーっと探して続けてきたジュースを発見してしまったのだ。

というワケで、急きょ「サルシカ隊がいく!」なのだ!!

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まず食事に訪れたお店を簡単に紹介しておこう。
「グリルストーク」

1956年(昭和31年) 創業の小さな小さな洋食屋さんである。
お店も古くて味があるが、お客さんも古くて味のあるおじいちゃんおばあちゃんが多い。
みんなお上品に、なおかつ楽しそうに食事をしている。
もういい雰囲気ばっちしなのだ。

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ワタクシが注文したのは、ビーフシチュー(1900円)。
誕生日とかお祝い事があると、なぜかシチューが食べたくなる。
そんなワタクシの単純な思考を考慮し、M子はこの店を選んだと思われる。

が、そもそもワタクシの誕生日だからといって、ワタクシに店を選ぶ権利はない。
メニューもほぼM子が決める。
が、お会計はワタクシなのだ・・・・誕生日なのに、なのになのに・・・!!

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M子注文のタンシチュー(2190円)
本日の主役であるワタクシよりも値段が高いものを注文しているのだ(涙)。

創業以来、絶やすことなく継ぎ足し、熟成させてきた“デミグラスソース”が濃厚でうまい。
肉の味もしっかり。
M子、ウヒウヒ言いつつ食べている。

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そしてM子絶賛だったのが、この自家製プリン!
プリンは卵から出来ているのだ、ということをしっかりと学べる味だ(笑)。

ごちそうさまでした!!


伊賀上野の小さな欧風料理店
グリル・ストーク
〒518-0866   三重県伊賀市上野小玉町3076
営業時間 11:30~14:00  17:00~20:30(オーダーストップ)
定休日 毎月 8日 18日 28日

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さて、ここからが本題なのである。

グリルストークを出て、あたりを見回すと、古い町並みが続き、いい感じの古い店がいまも現役でやっている。
お店の駐車場にそのまま車を止めさせてもらって、ちょっとだけあたりを散策してみることに。

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お茶屋さんです。
忍者の格好に着替えることができる「変身処」でありました。

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御菓子屋さん。
店内にはアメ玉や煎餅の入ったガラス箱がずらりと並んでいました。
こういう計り売りのお店って懐かしいなぁ。
お店の中が甘くていい匂いがする。

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よもぎ団子(きなこつき)を購入しました。
家に帰るなり、娘にすべて食べられてしまいました(涙)。

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「ん・・・なんだなんだ・・・!?」

肉と脂のいい匂いにつられてフラフラときてしまったのが、こちらの「西澤のコロッケ」。
天ぷらとかメンチとかもあったが、基本的にはコロッケで勝負!
いさぎよいお店だなぁ。

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しっかり味付けされていて、意外にコショウがきいている。
ソースをかけなくてもうまい。
ごはんよりビールが合う味かなぁ・・・・。

しかし、なんだかいい感じの通りだなぁ。
昔ながらの町並みが残っているところは多くあるけれど、ここは観光用に残されているという感じではなくて、本当に地域の人のためにそのまま店が残っているようだ。

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そんな中で異彩を放っていたのが、こちらのお店である。
昭和ハウスのソースもん研究所。

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昔デパートの屋上にあった乗り物が並び、オロナミンCのコンちゃんが「いらっしゃい」といっているが、入りにくさ100%のお店だ。
入口自体が客が入るのを拒絶している(笑)。

興味をそそられるものの、店内に足を踏み込むことができず、ワタクシとM子は入口から中を覗いて帰ろうとした。
意外と気が小さいのである(笑)。

が・・・・・・・・・!!

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その店の壁に貼ってあるこのポスターを発見したのだ。
昔なつかしいローカルジュースがズラリと並んでいるではないか!!
よく読むと、店内で販売中(200円より)とある!!

「うおおおおおおおおおおお!」

ワタクシは思わず吼えましたね。

三重にUターンして3年と半年。
ずっと、ずっとずっと、子供の頃に飲んだジュースをさがし求めていたのです!

「ロイヤルハニー」と「いちご水」。

が、ジュースそのものが見つからないどころか情報すらつかめないでいたのだ。

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さっきまで店に入るのをこばんでいたはずの入口が、いらっしゃいませ~といっている(ように思えた)。
で、コーフンしつつ突撃!

おおおお、店の中にはなつかしグッズ満載だ。
昔のファンタや、おおおお、ブロック崩しのゲームではないか、これ持ってたなぁ・・・。

あ、いやいや、忘れてた。
ロイヤルハニーであったのだ!

お店の人に聞くと・・・・・・・あったぁ!!

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ラベルはないけれど・・・・確かにロイヤルハニーの瓶だぁ!!
これは大阪でつくられていたロイヤルであるらしい。
実はロイヤル・・・というのは全国あちこちにあって、みんな勝手に名前を変えてつくっていたらしい。

ワタクシがさがし求めてたロイヤルハニーといちご水は松阪の業者がつくっていたらしい。

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ロイヤルハニーといちご水をつくっていたのは、この松阪の紅葉屋鉱泉というところがつくっていた。
が、残念なことに今はもう営業をしていないらしい。
なので、この昭和ハウスの方が各地のメーカーに依頼して再生産してもらっているらしい。
基本的に味はいっしょだという。

瓶が足りないので、店外への持ち出しは禁止。
ということで、さっそく200円を払って、念願のロイヤルハニーを頂くことに!!

プハー!!
これだこれだこれだぁ!!!
オロナミンCに味は似ているが、炭酸が弱く、甘みが強い。

ワタクシがノスタルジーに浸れまくっていると、横からM子が「どれどれ」と一口。
そして「うーむ」と一言。
そして浮かれまくっているワタクシを冷たくバカにした目で見て、鼻で笑うのであった。
いいのだ、いいのだ、思い出の味なのだ。

残念ながら「いちご水」はなかった。
ホンモノの十数年ものならばあったが、さすがにこれは飲めまい。
残念である。

しかし、楽しみをひとつ残せたようでうれしくもある。

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さあ帰ろう、と腰をあげたら、今度はM子が「うきゃああああああ!」と悲鳴をあげた。

「ママレンジよ! ママレンジ! うきゃあああ、懐かしい!!!」

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なんとこちらには、ママレンジが2台もあった。
箱から出してみせてくれる。

先ほどまでノスタルジーに浸って暴れているワタクシをさんざんバカにしていたくせに、今度はM子が大コーフン状態である(笑)。

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「このママレンジは使用可能なんですよ。予約をいただければ実際にホットケーキを焼いて食べていただけます。ママレンジ・パーティいかがですか?」とお店の人。

もうM子の目はキラキラしてるのだ。

「ママレンジ・パーティ・・・・・!! やるわ! M子のうまっぷ初のオフ会はここよ!! ママレンジでホットケーキを焼いて食べよう、よ!!」

と、まあこんなステキなお店であったのだ。
M子が実際にオフ会を開催するかどうかわからないが興味がある人はぜひコメントを。

昭和ハウス ソースもん研究所
〒518-0866 三重県伊賀市上野小玉町3045-1
電話0595-23-2336
営業時間 午前11:00~午後11:00
定休日 水曜日

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